実験学基礎Ⅰ(2単位)

そして デザイン職人への 道へ

東北大学経済学部 合格体験記(実験)

久しぶりに記事を投稿します。当ブログの管理人をしている774(ななし)といいます。よろしくお願いします。東北大学経済学部には1次の筆記試験に合格し、2次の面接試験は辞退させていただいたので、合格体験記(?)とは言えず、変なタイトルとなっています。他には「北海道大学経済学部 合格体験記」を書いているのでぜひご覧ください。

この記事を手早く読む際には「名前がない人のブログなんだ」へ

目次です。

 試験制度の変更について

東北大学経済学部の記事は2月ごろには既に書いていたのですが、公開するべきかどうか悩んでいました。というのも試験制度がH31年度編入の編入学試験から変更になるらしいのです。(詳しくは下をご覧ください。)

東北大学経済学部 第3年次編入学試験の変更点

ですから、これまでの試験制度での体験記を公開したところで果たして役に立つのだろうか、また来年度以降の受験生が誤解をするかもしれないと思い公開をためらっていました。しかし、こうして断りを入れたうえで(近代)経済学の話のみを書けば、十分未来の受験生のためになるのではないかと思い公開することにしました。

 

 試験の内容について

東北大学経済学部の募集要項を張り付けておきますので、詳しくはそちらをご覧ください。しかしそれすらも見るのもめんどくさい!という方がいらっしゃると思いますので簡単にまとめておきますね。 ( 注意:以下は新試験制度について書かれています。)

 1次試験はTOEICのスコアを用いた運試し!

TOEICは1次試験に活用するみたいですね、スコア次第で2次試験に進めるかどうか決まるようです。俗にいう足切りみたいなものでしょうか。(おそろしい)

 2次試験は「経済数学」が必答問題で、さらに「経済学の基礎」あるいは「経営学の基礎」から1科目選択、計2科目の筆記試験!

東北大学でも数学が課されるようになりましたね!数学は今や経済現象をも記述できる道具になっていますので、ぜひこの機会に数学の奥深さに触れてください...!また、経営学を専攻する際にも数学は有用です。Operations Researchという学問があってですね...

募集要項やその他公式の情報についてはこちらです。受験を決意される際にはしっかりとお読みください。

www.econ.tohoku.ac.jp

 経済学と参考書について

というわけで、経済学と経済数学以外のこと(会計学とか面接のこととか)を書いていても参考にはならないので、この章では経済学について書いていきたいと思います。

自分は、"同じ参考書を繰り返しやる"というおなじみの受験勉強スタイルは少なくとも編入学試験で実行すると失敗する*1と考えていたので、一度参考書を読み終えたら次の参考書へ進むようにしていました。しかし次の参考書を読むときは、必ず隣に以前まで読んでいた参考書を置いていました。わからなくなったら以前の参考書の該当ページを探して読んで理解するためです。自分の勉強方法も紹介したので、早速参考書を紹介しましょう...!

 

ミクロ経済学編

 『ミクロ経済学の力』神取道宏 著
ミクロ経済学の力

ミクロ経済学の力

 

経済学部(あるいは経営学部)への編入学を目指す人がまず最初に目にするブログはおそらくこの「編入対策公式ブログ」でしょうが、そちらでは『ミクロ経済学』芦谷政浩 著 を勧めていたと記憶しています。

しかしその情報!もはや古い!

この参考書、いわゆる「神取ミクロ」は確かに分厚い教科書ですが、何の予備知識も持たとずとも中級ミクロのレベルまで身につけることができるのです。ミクロ経済学では、よく2変数関数の全微分を使うのですが、「神取ミクロ」では2変数関数の全微分の概念をいとも簡単に、かつ分かりやすく解説していました。また、電力会社の限界費用曲線を求めてみようといったコラムや「これだけは知っておこうTPPについて」と題して本格的な経済学による分析をおこなっており、ただの教科書としての価値だけでなく、読み物としても一読する価値があると思います。特に、経済学部への編入学を目指していて、「経済学なんて何の役に立つんだ」と思っている方はぜひお読みください。経済学に対する考え方が180度変わる、といっても過言ではありません。

ただし、例外的に第3章,特に後半は難しいです。ここは少しばかり飛ばして読んでしまっても良いでしょう。(できるだけ理解しようと努めることも時には大事)

また第5章以降はゲーム理論に話を割いており、ナッシュ均衡の解説や典型的なゲームの解説にとどまらず、プリンシパル・エージェント理論やシグナリング理論まで解説されています。ただし典型的なゲーム以外は編入学試験ではあまり出題されないので、この本はどこまで読めばいいのだろうかという問題については読者の判断に任せたいと思います。また筆者が学習した時には、まだ演習書である『ミクロ経済学の技』が出版されていませんでしたので、「演習を使って、学習した内容の理解を深めたい!」という思いがかなえられなかったのですが、今ではこの『ミクロ経済学の力』に沿った演習書である『ミクロ経済学の技』という本が出版されているので、併せて学習すると効果的です...!

ミクロ経済学の技

ミクロ経済学の技

 

 

 『ミクロ経済学』奥野正寛 著
ミクロ経済学

ミクロ経済学

 

オススメのテキストです。数式を用いて解説しているので、『ミクロ経済学の力』を読みながら数学の勉強に取り組み、その後に読んでみるとよいかもしれません。数学の勉強をしないまま読むと挫折します。自分は1回挫折し、「このテキストの評価が高い理由がわからないんだけど!!」となっていた記憶があります。しかし、ひとたび数学の予備知識を身につけてしまえばこの本がなぜ高評価なのかが理解できると思います。

特に第3章の一般均衡分析は後述する『ミクロ経済学』芦谷政浩 著 に比べて詳しく解説してあります。いわゆる「芦谷ミクロ」が交換経済における資源配分までしか取り扱わないのですが、この奥野の『ミクロ経済学』は生産も含んだモデルまで扱っています。*2つまり、「芦谷ミクロ」に比べて奥野の『ミクロ経済学』では、より現実に近い経済を分析しようとしているのです。*3

また各章の最後に、それまで議論してきた内容がどのように応用できるのかについて書かれているのがこの本の良いところであるといえます。例えば第3章の第9節では、「所得税や法人税といった税を徴収すると、経済にはどのような影響を与えるだろうか?」という疑問に対して、一般均衡分析で学んだことを生かして結論を出しています。

最後に、『ミクロ経済学』は別冊の演習書が優れています。基礎ではありますが、けっこう難しく作られているので、これをこなすことができたら編入学試験なんて楽勝だろうな、と思ったりします。1問1問が重いので、何度も繰り返すような演習方法ではなく、じっくり考えながら確実に解き方をマスターしていく方法が良いと思いました。

ミクロ経済学演習

ミクロ経済学演習

  • 作者: 猪野弘明,加藤晋,川森智彦,矢野智彦,山口和男,奥野正寛
  • 出版社/メーカー: 東京大学出版会
  • 発売日: 2008/11/20
  • メディア: 単行本
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 『ミクロ経済学』芦谷政浩 著
ミクロ経済学

ミクロ経済学

 

これは神戸大の芦谷先生が学部1年生を対象として書いたミクロ経済学のテキストです。ですから、3年次編入学ということを考えると、この本だけでは少し足りないように思います。(入学後に苦労することになる。)よって、できれば消費者の選好の仮定や一般均衡分析については他の本で補っておくと良いかもしれません。(その際には前述の神取や奥野がオススメです。)

特に消費者の選好の仮定については、大阪大で過去(H29年度編入学試験)に出題され、皆壊滅したという話を聞いたことがあります。選好の完備性、推移性、連続性、といった言葉を「聞きなれないな」と思った方はぜひ、『ミクロ経済学』奥野正寛 著 を読んでみてください...!

また芦谷先生の『ミクロ経済学』ですが、自分は言葉による説明が冗長に感じてしまって、この本がオススメかと言われれば、「それなら神取先生の『ミクロ経済学の力』を勧めるかなあ」と答えてしまいます。

ただし、第14章では国際経済学と題し、リカードモデルが扱われているのがいいなと思いました。国際経済学は(なぜか)あまりミクロ経済学のテキストには入ってこないような気がしますので知識をつけておくとよいかもしれません。また、この本を機会に国際経済学に興味を持ちましたら、基礎コース『国際経済学』澤田 康幸 著 をオススメします。ポールクルーグマンの国際経済学も一応へクシャー・オリーンモデルのところまでは読んでみたのですが、演習問題に解説がついてなくて泣きました。

基礎コース 国際経済学 (基礎コース経済学)

基礎コース 国際経済学 (基礎コース経済学)

 
クルーグマンの国際経済学 上 貿易編

クルーグマンの国際経済学 上 貿易編

  • 作者: ポールクルーグマン,モーリスオブズフェルド,Paul R. Krugman,Maurice Obstfeld,山本章子
  • 出版社/メーカー: ピアソン桐原
  • 発売日: 2010/12/24
  • メディア: 単行本
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 『演習ミクロ経済学』武隈愼一 著
演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ)

演習ミクロ経済学 (演習新経済学ライブラリ)

 

 自分はこの本の第1版を購入して演習用として使っていたのですが、少なくとも第1版の購入はオススメしません。この本は『ミクロ経済学』武隈愼一 著 に対応した問題集ですので、このブログで今まで紹介してきた本では扱っていないトピックも演習問題として収録してます。ですからそもそも理論すら知らないという問題に出くわします。よってこの本を単独で購入するよりは、奥野先生の書いた『ミクロ経済学』とその演習書をセットで買うほうが良いです。なぜ「編入対策公式ブログ」でこの本の単独購入を勧めているのか理解できません。

この本は第2版はかなり使いやすくなっているそうですが、確か理論を説いたテキストのほうは結構レベルが高かったような気がします。

理論を説いたテキストである『ミクロ経済学 増補版』武隈愼一 著 は、社会厚生関数の紹介やアローの不可能性定理*4の簡単な証明(2人3選択肢における社会決定ルール)といったものまで載っていて、面白いといえば面白いのですが、編入学試験に合格するという目的のみ達成するということでしたらオーバーワークのように思います。よってその演習書であるこの本も同様かと。

ミクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

ミクロ経済学 (新経済学ライブラリ)

 

 

 

 『ミクロ経済学 戦略論的アプローチ』梶井厚志,松井彰彦 著
ミクロ経済学 戦略的アプローチ

ミクロ経済学 戦略的アプローチ

 

 伝統的な価格理論を最初に持ってくるのではなく、第1章から「あるパン屋の話」と題してゲーム理論(と独占)から説明している挑戦的な教科書です。また、文字ばかりの単調なテキストと異なり、本の中に挿絵がついていたりストーリー仕立てとなっていたりと読ませる工夫がなされています。

自分は現在読んでいる最中なのですが、すごく面白く息抜きに読めるレベルです。(とはいえ計算用紙くらいは隣に置いておくのが良いかもしれないです笑)

この本を受験生の時に知っていればなぁ...と思いました。多少厳密でなくてもよいから、楽しくゲーム理論の本質をつかみたいという方にオススメです。読んでいる最中ですので、詳しくレビューすることができなくてすみません。読み終わらせた段階で追記しておきます。

 

マクロ経済学編

マクロ経済学はミクロ経済学に比べてあまり好きになれなかったので、ミクロ経済学より簡単なレビューになっています。参考になれば幸いです。

 『入門マクロ経済学』中谷巌 著
入門マクロ経済学 第5版

入門マクロ経済学 第5版

 

これはマクロ経済学の入門書です。数式による説明よりは言葉による説明が豊富で、冗長に感じるか、わかりやすいと感じるかは人それぞれのように思います。もし冗長に感じましたら、後述する『マクロ経済学基礎講義』あるいは『マクロ経済学の基礎理論』をオススメします。

この本は、各章末についている演習の解答・解説と追加の問題・解説が別冊になって発売されているのがいいなと思いました。なぜかはわからないのですが大学の本は問題を出すだけ出しておいて解答は略解にとどめて解説がない問題もあるとかザラなので...

また自分はこの本の第5部以降はやりませんでした。ニューケインジアンのところです。自分はマクロ経済学があまり好きではないので、ソロー・スワンモデルまで対策しておけば十分だろうと思って読んでいました。また、入門書は古典派vsケインズ派という対立軸で論じがちなので、この本にも、うーんと感じてしまうところはありました。その点、次に紹介する本はオススメです。

スタディガイド 入門マクロ経済学(第5版)

スタディガイド 入門マクロ経済学(第5版)

 

 

 『マクロ経済学』齋藤誠他 著
マクロ経済学 新版 (New Liberal Arts Selection)

マクロ経済学 新版 (New Liberal Arts Selection)

  • 作者: 齊藤誠,岩本康志,太田聰一,柴田章久
  • 出版社/メーカー: 有斐閣
  • 発売日: 2016/04/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 『入門マクロ経済学』の後に読んでいた本がこれです。自分の学校の図書館には初版しかなくここに貼り付けた新版とは異なりますので、あくまで初版のレビューということでよろしくお願いします。第4部以降は途端に字数も小さくなり、扱っているトピックも難しいので全く読むことができていませんが、前半のケインズ派の理論について、もっと厳密にやりたいなと思って読みました。結果から言えばこれをやっていて正解でした。初版についていたコラムが面白く、よりマクロ経済学の理論を身近に感じられたように思います。

また、このテキストは大学3-4年で扱う内容も含んでいるので、入学後のことを考えて所有しておくのもありかなと思います。

(新版については秋か冬ごろにまたレビューしたいと思います。ちょっとお高いので買うのをためらってしまいます笑)

 

 『マクロ経済学基礎講義』浅田統一郎 著
マクロ経済学基礎講義 <第3版>

マクロ経済学基礎講義 <第3版>

 

この本は最後までやりました。個人的には薄くて1番好きなテキストです。発売も新しく、何より簡単な数式を多く用いて解説しているところが自分に合いました。各トピックが簡潔にまとまっているところがいいなと思いました。演習問題もあり、内容理解の助けになります。このテキストはよく中古で出回っていますが、第5章の世代重複モデルで挫折する方が多いようです。ただしこの第5章を飛ばしてしまってもそれ以降の話は理解できるように作られているので、数学にあまり時間を割けない方は第5章を飛ばして読むのがオススメです。

また扱っているトピックの数は前述した「入門マクロ経済学」よりは少ないので、もしかしたらもう1冊程度何かマクロ経済学の教科書を持っておくとよいかもしれません。

 

 『マクロ経済学の基礎理論』武隈愼一 著
マクロ経済学の基礎理論 (新経済学ライブラリ)

マクロ経済学の基礎理論 (新経済学ライブラリ)

 

 はっきり言うと自分には合いませんでした。もっとはっきり言えば挫折しました。テキストの初めの方に数学準備として全微分の公式が載っていたのですが、そこを読んで挫折しました。というのもこの本の全微分の公式の説明が全く理解できませんでした。そこで全微分についてのお勉強をしてからこの本を読もうとしたのですが、全微分の勉強を始めたのが受験の2か月前、当然受験前にこの本を読み終わらせることができず、挫折感もあいまってお蔵入りになっています。ただ数学になれた読者の方でしたら、言葉による長々とした解説よりはとっつきやすいのでオススメです。(ただ出版年が古く、前述の『マクロ経済学の基礎講義』の方がわかりやすいとは思います。)

 

 『新しいマクロ経済学』斎藤誠 著
新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

新しいマクロ経済学―クラシカルとケインジアンの邂逅

 

受験期間中に『入門マクロ経済学』に飽きて、読んでみようと挑戦したやつです。結論から言うと挫折しました。「入門のマクロ経済学は簡単すぎて物足りないなーw」というそこのあなた、ぜひ図書館等で探して読んでみてください。「これ本当にマクロ経済学!?」ってなること間違いなしです。学問の恐ろしさを知ることができます。

余談ですがこの本を探していると、たいていローマーの「上級マクロ経済学」を見つけると思うのですが、大学院を考えている方は入院までにその本を読んでおくとよいのだとか。

上級マクロ経済学

上級マクロ経済学

 

 

 

 数学と参考書について

経済数学を学ぶ上で大事なことは解析学の基礎と線形代数のうち行列の扱い方だと思います。線形代数は確かにベクトル空間や固有値、固有ベクトル等も含むのですが、少なくとも経済数学として出題される際には、ベクトル空間からの出題はほとんどありません。(固有値や固有ベクトルを求めさせる問題は若干見たことがあります。)また、自分は数学の勉強については同じテキストを繰り返しやる、という方針で学習を進めていきました。*5それでは参考書を見ていきましょう。

 

 『1冊でマスター 大学の微分積分』石井俊全 著
1冊でマスター 大学の微分積分

1冊でマスター 大学の微分積分

 

 この本はオススメです。高校数学の復習から始まって、大学で扱う微分積分をわかりやすく解説してくれています。また練習問題がついているのですが、解説が分かりやすいだけでなく、解答解説が別冊になっておりとても使いやすいです。ε-δ論法が後半に独立してまとまっているのも評価が高いです。解析学を使うことができればよい経済学徒にとって、厳密な連続の定義といったものは必要なく、より厳密にやりたい人向けに後半で補足されている作りはいいなと思いました。この本は初学者向けに作られているので、もっと厳密にやりたいなという方は次以降の本をどうぞ。

 

 『理工科系一般教育 微分・積分教科書』占部実,佐々木右左 著
理工科系一般教育 微分・積分教科書

理工科系一般教育 微分・積分教科書

 

 自分が以前在籍していた大学では、この本を微分積分学の授業の教科書として採用していたので、その授業を履修していた自分はこれを使って学習していました。しかし独学でこのテキストを使うのは全くオススメできません。

厳密に書かれていて、扱っている範囲も非常に広くて良いテキストではあるのですが、挫折率は高いです。よって微分積分学を厳密にやるならば、『解析入門Ⅰ(基礎数学2)』杉浦光夫 著 がオススメです。どちらにせよ難しいことには変わりはないのですが...。(できればこう経済学徒向けに再編集された解析学の参考書があるといいのですが...)

また数学を得点源にしない、あるいは数学に割く時間がないという方にはマセマシリーズもオススメです。厳密性は抜きにして、手っ取り早く微積を身につけることができます。

解析入門 ?(基礎数学2)

解析入門 ?(基礎数学2)

 

 

 『理工系の基礎線形代数学』硲野敏博,加藤芳文 著
理工系の基礎線形代数学

理工系の基礎線形代数学

 

 線型代数学の先生のお墨付きテキスト、(中古で買えば)安くて薄くて証明もしっかり載っているとても良いテキストです。以前は大学の指定テキストである『線形代数学』山形邦夫 著 で学習していたのですが、難しすぎるし何かページが見づらいしで挫折しました。その点このテキストは見やすいので、すいすい進めることができます。

また、「証明まではいらないんだけどなぁー」という方には、マセマシリーズがオススメです。マセマシリーズは高校数学のノリでわかりやすく学べますが、証明が書いていないのが(個人的に)残念なところです。

 

 TOEICについて

enjoylifeinenglish.blog112.fc2.com

このサイトはオススメです。安易に自分が英語の勉強法()を紹介するよりも、既にもっと効率の良い学習法が提示されているのならば、そちらを紹介したほうが受験生のためだと思いますので英語について話すことはやめました。基本的には上記のサイトのアドバイスに沿って学習しました。

しかし少しだけ付け足すと、自分は単語を覚えるテキストとして『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』を使用していました。名前が仰々しいのですが、内容は基礎からわかりやすく書かれています。(とはいえSection30まで進めたところで目標スコアに達してしまったのでSection40以降は今でもノータッチです。)(英語嫌いなので。) 

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁

 

 

 まとめ

ここまでで約10000~11000字という非常に長々とした記事になってしまいました。しかし幅広い参考書のレビューはきっと役に立つだろうと思い書きました。「編入対策公式ブログ」に載っているものだけをやって受かった人だけでなく、落ちた人も多数見てきたので、確実な合格をものにするのならば、ぜひ複数の参考書を組み合わせて勉強してみてください。また所詮この体験記もたった1度の試験で偶然合格した人の意見でしかないので、全てを鵜呑みにせずに、「この勉強法は自分的にはクソだと思うわw」と批判してくださって構いません。余談ですが、ここまで読んでくださった読者の方はお気づきのことと思いますが、自分は本を読んでいてよく挫折するタイプなのでご安心ください。何なら「芦谷ミクロ」の第6章で挫折しかけたこともあります。(「芦谷ミクロ」の第6章は初学者にとって本当に難しい。)

 

また、本記事は本当に長ったらしいので、この記事を公開すると同時に、個人ブログ「名前がない人のブログなんだ」の方でミクロ編、マクロ編、数学編と分けて、内容は全く同じの記事を公開しました。というのも、おそらく2回目以降この記事を読む際には、(全文は読まれないので)目的の箇所まで永遠とスクロールしなくてはならなくなります。(きっと。)ですから、そのような手間をなくしすぐに読める仕組みにしました。(長すぎる記事はあまり読まれないとGoogleさんが教えてくれました。)

 

 おわりに

受験生の方、ぜひ頑張ってください!

また編入学受験を体験しましたら、ぜひこの編入学基礎Ⅰへ体験記をお寄せください。貴方様の体験記を心よりお待ちしております。

応募はこちらからどうぞ。

 

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募集要項はこちらです↓

www.econ.tohoku.ac.jp

 

記事担当者

774(@nanametal_)

*1:これはなぜかというと、大学の参考書は、高校までの検定済みの教科書とちがって内容が標準化されていないからです。例えば後に紹介する『ミクロ経済学』奥野正寛 著 と『ミクロ経済学』芦谷政浩 著 にも内容に違いがあります。前者は消費者の選好の仮定に立ち入って入門書よりは厳密に議論をしようとしているのに対し、後者は厳密性はあまり気にせず、奥野にはない幅広いトピック(国際経済学や顕示選好の理論など)を扱っています。つまり、1冊だけ信じて繰り返しやるとミクロ経済学という分野を全てカバーしきれないのです。もしカバーしていない範囲が出題されたら...

*2:とはいえ2財,2消費者,2生産者,1生産要素モデルでの扱いです。2財,2消費者,2生産者,2生産要素モデルとなると、なかなか解説しているものがなく、コア・テキスト「公共経済学」板谷淳一,佐野博之 著 に記載されているくらいです...

*3:しかし、そもそも編入学試験では交換経済の問題すら見たことがないのですが、これはなぜなんでしょうか...計算量が多くなるからなんですかね...。もし交換経済あるいは生産経済からの出題を見たことがあるよという方がいらっしゃいましたらあとで教えてください。何でもしますから。

*4:定義域の非限定性(特定の人が排除されたりしないこと),社会の選好は擬順序を満たすこと(特に推移律が大事),全員一致性(社会の全員が同じ選択肢を選んだとき、それが社会の選択となること),非独裁性(常にある個人の決定が社会の決定になるようなことはないということ),無関係な選択肢からの独立,という民主主義の基本である5つの条件を満たすような社会決定ルールは存在しない。という主張をした定理のこと。現在は投票制度が社会の決定ルールとして用いられているが、これは社会の選好を表すものとしては完全なものではない。

*5:経済学の学習方法と異なるのは、数学書は内容もある程度標準化されているからであり、経済学ほどは幅広くいろいろなことを知っている必要はないと思ったからです。